2010年01月28日

曽爾村のおさびし山

あれこれ煮詰まって悶々としてきたら、とりあえず一人で車に乗って出かける事にしている。車という個室の中で、窓から景色を眺めながらぼんやり運転していることが大好きだ。
「移動するひきこもり」と、思っていただければ…。

向かったのは、やっぱり奈良。
京奈和道路が一部開通してアクセスが良くなったこともあり、近頃、奈良方面によく足が向く。奈良県には天川村、川上村、月ヶ瀬村、山添村など、まだまだ「村」が残っていて面白そうだし。

道路標識に導かれながら宇陀郡の山間部を走行していくと、曽爾(そに)村に到着した。北は三重県の名張市、東は津市に隣接する山間の小さな盆地。
夏は涼しいが、冬はたいへん寒い地域らしく、その日もところどころで道が凍っていた。

この村を目指したのは、『目で見る大和路』という写真集に、昭和21年の魅力的な風景が載っていたから。変な形の山にもココロひかれたので、実物を見たかったんである。鎧岳(よろいだけ)といって、隣接する兜(かぶと)岳、屏風岩と共に国の天然記念物に指定されているそうだ。

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まるでムーミン谷のおさびし山…。

近くには国見山という山もあるのだが、頂上からの展望は素晴らしく(私は見ていない)、かの神武天皇も国見をしたという。
土蜘蛛の八十梟師(やそたける)は、そこで神武に殺されてるんだけど…。
まぁそんな話は、さておき。
ちょうどお腹が空いてきたので、道路沿いの手打ち蕎麦屋さんに立ち寄った。
店主が言うには、古くから酒や日用品を扱っていた商店だったそうだ。
素朴な趣きのある座敷に通してもらって、八十梟師に思いを馳せながら、しんみりと蕎麦を食す。
座敷からの眺めがまた、素晴らしかった。

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posted by きたうらまさこ at 01:00| 旅のおはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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